Thinking:010
#Branding, #Method

関係性のブランディング関係性の
ブランディング

これまでのブランド論においては、ブランドプロミス(ブランドが顧客に対して約束すること)やブランドフィロソフィ(ブランドが首尾一貫してもつ哲学)のようにステークホルダーに対して一方的に提示する自身の在り方が重要視されていたように思います。要は主眼は「私が何者か?」を確立することにあったのではないでしょうか。

私たちは敢えて違った視点からブランドをとらえています。
「私とあなた(ステークホルダー)との関係性がどうでありたいのか?」
その関係性を築くためには、自分自身の態度をフレキシブルに変化させていくようなブランドの在り方こそが今日的ではないだろうかと思うのです。

時代や社会トレンドといった激しく変化する川の流れの中で、その流れに抗い、その場に踏みとどまり続ける杭となることも一つですが、流れに身を任せながらも、相対的な位置は変わらない在り方もあるんじゃないでしょうか?
むしろ踏みとどまる杭の方が時として大きな流れからは取り残されて相対的には変化してしまっているなんてこともあるかもしれません。

「関係性のブランディング」とは「ブランドとステークホルダーとの関係性に着目し、ありたい信頼関係を構築するためのアプローチ」のことです。

関係性のブランディングにおいては、要素によって大別して4つの関係性が存在します。

規範的関係-間違いない選択
その存在が社会的に認められていて、受容者の嗜好性によらずある一定の信頼性が担保されている。

合理的関係-理由が明確な選択
合理的判断によってその企業(製品等)を受容する

宗教的関係-“これがいい”という選択
その企業(製品等)を盲目的に受容・信仰している

共感的関係-“なんか好き”という選択
その企業(製品等)に何らかの親近感・価値観の一致性を感じている

上記の関係性に着目すると、市場のこれまで見えてこなかった新たな盤面が浮き彫りになると共に、ありたい関係性へ向けたとるべきアプローチも明らかになってくるわけです。

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